滋賀県彦根市を中心とした琵琶湖の東岸地域だけに残るビリヤードとおはじきを合わせたような不思議なゲーム「カロム」を全国にPRしようと、「日本カロム協会」(彦根市)が、28日から3日間、千葉市で開かれる観光イベントでゲーム体験ブースを開設する。県外でのPRは初めて。人気キャラクター「ひこにゃん」で有名な同市だが、協会は「カロムも全国に広がってほしい」と意気込んでいる。
彦根市でカロムは「一家に1台カロム盤がある」と言われるほど普及。4人か2人で行い、四隅に穴が開いた正方形の盤上で、玉を指で弾いて落としあうゲーム。協会によると、12〜13世紀ごろ、エジプトで「カエラム」というゲームが誕生。英国や米国、インド、中国などに広まり、日本には明治初期に宣教師が持ちこんだとされるが、今では盛んなのは滋賀県の一部だけ。
協会はこれまで彦根市内で、毎年約600人が参加する日本選手権大会を開くなど普及活動。県外での宣伝活動はしてこなかったが、今回彦根青年会議所が音頭をとり、初めて県外イベント参加を決定した。
参加するのは、日本青年会議所などでつくる実行委が企画する「日本観光博覧祭旅フェア2010」。28〜30日の3日間、千葉市の幕張メッセで開かれ、全国各地の観光団体や自治体などが集まり、首都圏の人々に「お国自慢」をする。この中で、協会はカロムを楽しめる体験コーナーを設置、メンバーがルールや歴史を説明したうえで来館者と対局するという。
国内には「キャロム」や「闘球盤」といった名前でルールの似たゲームが残るという説もあり、由来には謎も残っているが、協会の奥居聡会長(54)は「全国PRを機に情報交換が進めば、カロムの歴史解明の一歩につながるのでは」と期待している。
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